こだわりのものづくり
【新製品情報】後編 「机上であれこれ悩んだってしょうがない!」ユーザーと作りあげた形状設計
スポーツ用インソールが初登場!
皆さま、こんにちは。SNS担当の牧野です。
お陰様で16年目を迎えたロングセラー「インソールプロ」に満を持してスポーツラインが登場しました!
【前編】に引き続き、「インソールプロ スポーツ」の企画立ち上げ当時からプロジェクトに参加している、フットケアグループの大島マネージャーにインタビューを実施。
株式会社村井がスポーツ用インソールの開発に力を入れているワケを伺いました。
【後編】では、今まで以上に「モニター調査」を重視した「製品開発のエピソード」や「こだわりポイント」をご紹介したいと思います。
「机上であれこれ悩んだってしょうがない!」
ランニング用インソール
──まずは、「ランニング用インソール」のモニター調査について教えてください。
「ランニング用インソール」の開発では、連携している大学の教授から話を伺うだけでなく、実際に学生の方にモニターとして、インソールを着用して走っていただきました。
▲ 走る前のストレッチ!
▲ 残像が見えるほどの全力疾走!果たしてインソールを体感した結果は…
狙っていた通りの結果を得た箇所もあれば、足の圧力を測定する機器で検証した結果はベストなモデルでしたが、人間が履くと「この部分に違和感を感じる」等、官能評価ではイマイチな箇所もあったりと大変参考になりました。
パワフルな蹴りだしをアシストする、業界初「ボールロックシステム」
「ランニング用インソール」の形状設計において、1番のこだわりだった「ボールロックシステム - 母趾球(親ゆびの付け根あたり)をロックする形状」は、「靴のなかで足が滑りにくくなり、蹴り出しの力がそのまま走りに繋がる感じがする」と好評だったので一安心。
帰社してから、モデルの高さや硬さをミリ単位で再調整し、形状を決定していきました。
▲ 計算し尽くされた窪み
開発担当者自ら、イベントに参加!
ウォーキング用インソール
──「ウォーキング用インソール」もモニター調査を実施したのですか?
はい、実施しました。
「ウォーキング用インソール」は、開発担当者3名がウォーキングイベントにエントリーし、インソールを着用し、自らウォーキングをしました。長時間着用してきたことで見えてきた課題をひとつひとつ改善していきました。
また、イベントの参加者にもインソールをお配りし、大会中に着用していただき、率直なご意見を伺いました。
理想的な歩行をサポートする「ウォークコントロールボード」
こだわった「ウォークコントロールボード」は、着用時の違和感がなく、履き心地も好評価。理想的な「あおり歩行(※)」がサポートできるため、疲れにくく長時間歩行することができました。
足の裏は、砂利が入っただけでも、とても気になるくらい繊細です。違和感を抱えたままでは、ウォーキングはできないと考えていたため、こちらも一安心でした。
<< ※あおり歩行とは…? >>
かかとの少し外側から地面を踏み、小ゆびの付け根、親ゆびの付け根へと体重を移動させ、親ゆび、ひとさしゆび、中ゆびも付け根の関節を屈曲しながら地面をつかむように後ろへ蹴って歩行すること。理想的な歩行とされている。
地道な活動からの大きな出会い
トレッキング用インソール
──「トレッキング用インソール」のモニター調査のエピソードも教えてください。
「トレッキング用インソール」は、SNSを使用し、登山愛好家の方々にモニターのオファーをしました。電話をかけたりと地道にモニター集めを行ったのですが、なかなか難しかったです。
そんな折、たまたま連絡をした方が登山界で有名な方で、「それじゃあ、若い奴らを紹介してあげるよ!」と、ご厚意で別の方をご紹介していただきました。
ご紹介いただいた方が、またまた登山界では有名な方で。その方がSNSでモニター依頼の声かけして下さったら、10分もしないうちに、「モニター参加したいです!」との逆オファーが殺到!嬉しい悲鳴でした。
横のアーチサポートは、あえてなくす
実際に、着用していただくと「つま先の辺りに圧迫感がある」という声が。
どうやら、ゆびの付け根にある「横アーチ構造」をサポートするパッドがその原因のようでした。登山は、「踏み込む」「踏みしめる」動きが通常の歩行よりも強いので、足を支えるパッドが逆に違和感に繋がっているようでした。
モデルを削るための道具も持参していたので、モニターの目の前で微調整を行い、何度も試履きしていただきました。
その結果、機能的にはつけた方がいいけれど、より「使う人」の意見を尊重しようと、パッドを入れない決断をしました。
足首を守る、深いヒールアップ形状
トレッキング用インソールの一番の特徴は「足首を守る深いかかとカップ」です。
登山中に多い「捻挫」を予防し、力強く歩いていただけるよう、深さ2.0cmの「ヒールカウンター」を設計しました。
かかと部をホールドすることで、足が登山靴の中で動きにくくなり、「しっかりとした一歩を踏み出せる」と好評でした。
──本当に2種類とも、積極的にモニター調査を実施したのですね!なんだか、「ユーザーと一緒に作り上げていった」というような印象を持ちました。
そうですね。足についての知識や技術があると、理論上では知っているつもりになって企画開発していることがありますが、大切なのは「ユーザーに愛用してもらえるか」だと思います。
今回の企画開発を通して、「製品の向こうにはお客様がいる」ということを改めて、感じることができました。
スポーツを愛する多くの方々に、ぜひ「インソールプロ スポーツ」を手に取っていただきたいです!
──以上でインタビューは終了です。大島マネージャー、ありがとうございました!
【掲載情報】
2018年8月6日発行の「Shoes Post Weekly 第1519号」では、発売開始よりも一足早く「インソールプロ スポーツ」をご紹介していただいております!あわせてご覧ください。
→ https://e-murai.jp/information/media/entry-207.html
このお話しの続き >>
前編 (2018年10月9日)
インソールプロに「スポーツ」ラインが新登場!
後編 (2017年10月10日)
「机上であれこれ悩んだってしょうがない!」ユーザーと作りあげた形状設計
ご紹介した製品はこちら >>
インソールプロ スポーツ
商 品 名:insolePRO SPORTS for RUNNING
価 格:5,000円 (+TAX)
→ https://item.rakuten.co.jp/shoesfitcom/4542133008554/
商 品 名:insolePRO SPORTS for TREKKING
価 格:5,500円 (+TAX)
→ https://item.rakuten.co.jp/shoesfitcom/4542133008653/
商 品 名:insolePRO SPORTS for WALKING
価 格:5,000円 (+TAX)
→ https://item.rakuten.co.jp/shoesfitcom/4542133008608/
ウェブショップ以外にも、東急ハンズで購入可能です。
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