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採用担当者ブログ

【新入社員研修】パンプスを自分の手でイチから作ってみた!



皆さま、はじめまして!新入社員の八木です。
入社して約2ヵ月が経ちました。先輩・上司の方に支えられながら日々勉強している最中です。


アイコン「パンプス」を自分の手でイチから作ってみた!



本日は、新入社員研修で5日間行われたパンプス作り「製靴体験」についてご紹介します!

村井のシューパーツ(靴部品)がどのように使われ、どんな役割を果たしているのかを「自分の手で靴を作る」という貴重な体験を通して学んできました。


≪そもそもパンプスっていつからあるの?≫
パンプスの歴史は古く、中世ヨーロッパから存在しているそうです。
当時、馬車を運転する御者が履く靴として、履き口が広くかかとのないものが好まれていました。
長時間座っていても履き口が広いため、足先の血行が塞がりにくいという理由からです。
その靴で馬車のブレーキを踏む様子が、まるで水汲みポンプ(Pump)に見えると言われ、パンプス(Pumps)と呼ばれるようになったと言われています。



靴ってどうやって作るの?




まず初めに・・・
一般的な革靴の作り方は、大まかに6つの工程があります。
①紙型制作②裁断③製甲(縫製)④吊り込み⑤底付け⑥仕上げです。

本当に靴が完成できるのか不安とワクワクな気持ちで製靴体験が始まりました。

今回は、この工程をベースに「プレーンパンプス」に挑戦しました。
「プレーンパンプス」とは、ストラップやリボンなどの装飾がない、基本的な形のパンプスを言います。

靴に使用されている部材をご紹介します。
・「靴型(ラスト)」靴を作るための原型
・「先芯(ボックストウ)」つま先を支える芯
・「月型(カウンター)」かかと部分を支える芯
・「中底」靴の土台となる部分
・「本底(アウトソール)」地面に接する底の部分
・「甲革(アッパー)」靴底を除いた革の部分
・「中敷き」中底の上に貼り付けられている革
・「ヒール」

村井では、靴型・先芯・月型・中底・本底・中敷きを製造販売しています。


靴を作るうえで重要な紙型制作①



▲ ラスト(靴を作るための原型にデザインテープを貼り付けた状態)ラストが無ければ靴は作れません!

紙型は、ラスト(靴型)をベースに立体なものを平面に変換させる作業です。

ちなみに・・・
ラストの由来は 靴の出来は最終的に木型ですべてがきまるほど重要な部分ですので最後という意味であるLASTになったそうです。

ラストにデザインテープを貼り付け、鉛筆で型取ります。
型取ったら、ユポ(プラスチック製の厚紙)に綺麗に剥がしたデザインテープを貼り直し、革包丁でカットし紙型を制作していきます。


慣れない道具を扱うことも多く、時間をかけて、納得のいく紙型を制作していきました。テープはシワが入らないように貼らないといけないので難しかったです。


紙型完成!



▲ 完成した紙型は合計17枚!右下は革包丁を使って紙型制作中


2日間かけて紙型を制作しました!

入社前は、紙型の存在を知らずに、データ管理で制作していると思っていました。紙型は、手作業で制作し、サイズ・デザインごとにも変わってしまうのでパターンを起こすだけでも大変だということを実感しました。

革包丁で何十枚も制作したので、使い慣れ、後半は楽しく制作できました!


▲ 右上の写真が、羊革(ソフトで伸縮性に富んでいる)
  右下の写真は、豚革(「すべり」に使用。靴の内側のかかと部分)

紙型が制作し終えたら次は革を裁断していきます!

ちなみに・・・
革の取引単位はデシ(DS)で表されるそうです。(聞きなれない単位ですよね、私も初めて知りました。)
1DSは、10㎝×10㎝=100㎠になります。

表革は、羊革を使いました。裏革には、馬革・豚革を使いました。

本革は、使い場所に分けて無駄なく革を裁断していきます。
今回はカッターで裁断しましたが、靴メーカーさんは裁断機を使って裁断します。
羊革・馬革は、比較的柔らかいのでカッターで裁断しやすかったです。
豚革は、表面が摩擦に強く、丈夫な革のためカッターで裁断するのは大変でした。


靴っぽさが表れる製甲③



裁断した表革と裏革は、のり付けをし、ミシンで縫い合わせます。
甲部は靴の顔にあたる部分であるため、製甲の作業は製品の良し悪しを大きく左右します。

皆さまが普段使っている家庭用ミシンとは異なり、革の伸びに対応できて強度を保つため、上糸も下糸にもかなりテンションがかけられるミシンになっています。

ミシンを使うのは高校生ぶりでした・・・
学生時代から苦手な作業だったので、使い方を体に慣れさせるために、何回も練習しました。苦戦しつつも、助けてもらいながらなんとか製甲が完成できました。


靴の形が決まる吊り込み④



製甲を終えたら次は、吊り込みです!
靴の美しい形を左右する大切な工程であるのと同時に、とても力のいる作業です。ラストに隙間なくアッパー(縫製した革)を密着させ、釘を打ちます。

吊り込む前に、アッパーに靴の型崩れ防止・足の保護のために、月型と先芯を入れます。

力のいる作業で、革をラストに隙間なくピッタリに吊り込まないといけません。とても大事な作業で、1番苦戦した工程でした。翌日は、力の使い方が悪かったのか、頑張ったのか、筋肉痛になっていました。(笑)


完成まであと少し!底付け⑤



靴の履き心地は「底付け」で決まると言われるほど重要な工程です!
本底・ヒール・中敷・クッション材を貼り付けました。
5日目は、やり直しができない工程が多く、ずっと緊張したまま制作をしていました…

底付けの製法は「セメンテッド製法」で作りました。
「セメンテッド製法」とは、糸を使わず、アッパーとソール(靴底)を接着剤で
貼り合わせる製法です。今回のようなパンプスに多く使用される製法です。

本底を貼ったら、ヒールを付けます。ヒールが外れてしまわないようにビス(釘)を正確に打ち、強度を上げます。(ビス位置が合っていないとヒールが折れる原因となってしまいます。)

次に、クッション材を貼ってから中敷きを貼ります。
全ての工程が一発勝負だったため、神経を尖らせていたため、休憩時間は糖分必須でした。(笑)



遂に完成!仕上げ⑥



底付けが終わったら、最後の工程「仕上げ」です!
もう完成では?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、もうひと踏ん張り!

写真では伝わりにくいかもしれませんが、よく見てると工程の時に出来てしまった小さなシワが目立ちます。そこをコテを当ててシワを伸ばしていきます。伸ばしたら、スポンジで仕上げ剤を塗って、艶を出したら遂に完成!

5日間かけてイチから手で作ったパンプス。(無事履けるパンプス完成しました。良かった…)
完成後は達成感があり、パンプスに愛着が湧いていました。大切にシューケアをして履いていこうと思います。

最後に・・・
これからの梅雨の時季に役立つ【パンプスのお手入れ方法】をご紹介します!

①キッチンペーパーを使用し、表面の水分を拭き取る。
②キッチンペーパーやつま先部分に詰める(新聞紙は色がうつってしまう
可能性があります。)
③風通しの良い日陰で約2日間自然乾燥
(普段も同じ靴を2日以上続けて履かないようにすると早く痛みません。)
④防水スプレーをかける。

せっかく買ったパンプスを履くなら長く履きたいですよね。
雨の時には是非試してみてくださいね。



製靴体験を終えて…

今回は、5日間行われた「製靴体験」についてご紹介させていただきました!
「製靴体験」を通して、靴づくりは決して簡単なものではなく、沢山の工程があって「靴」になっていくことを肌で感じました。

村井のシューパーツ(靴部品)がどのように使われ、どんな役割を果たしているのかを「自分の手で靴を作る」という貴重な体験を通して学ぶことができました。

また、手間をかけて靴を作っている靴メーカーさんや職人さんが改めて凄い技術力を感じたと共に、毎日外出する際に履く靴をこれからも大切に履いていこうと思います。

今回出来上がったパンプスは本革なので履けば履くほど自分の足の形に馴染んでくれます。これから履いて歩くのが楽しみです。

今回の研修を活かし、今後の配属先でも役立てたいと思います。 
最後までご覧いただきありがとうございました!


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